日本の性教育は終わってる

いつまでコウノトリに頼るのか

 

 

先日ラインニュースでこの記事を読みました。

gendai.ismedia.jp

 

日本の性に対する考え方は世界と比べて非常に遅れているようです。

こちらの記事は、女性の性についてのものですが、

そもそも日本では性についての教育遅れてる気がする。

と思いながら読んでいました。

そして、この記事を読みながら、これまでの性教育を思い出していました。

 

小学生の時の性教育 

 

五年生の時だったかな?

学校の体育館に集められました。

内容ははっきりとは覚えていないのですが、二つはっきりと覚えている事があります。

一つ目が、司会者の人(学校の教師だったかもしれない)が、スクリーンに、女性と男性の裸(勿論絵(そもそもこの勿論という発想自体がおかしいのかもしれない))を映し出した時に「恥ずかしいとかで見たくなかったら、伏せてても良いよ」と言っていた事です。

その時自分は普通にスクリーンを見ていた事を覚えていますが、多くのクラスメート達が、顔を伏せていたのを覚えています。

その頃は、司会者のその言葉に一切疑問を持たなかったのですが、

今考えると物凄くおかしさを感じます。

大事な事なのに何故目を逸らしても良いなどと言うのか。

 

二つ目が、妊娠の過程を説明する際に、男性の精子が女性の卵子と受精するという説明はあったものの、精子がどうやって女性の体内に入るのかという事の説明がなかった事です。

今でも私は、性教育の終了後にとてもその事を疑問に思った事を覚えています。

「普通に生活してて、入るんか..?いや、それはないやろ...」

とても馬鹿らしく思えるかもしれませんが、私はその時真剣に考えていました。

多分その時の結論は、

精子が風呂で湯船の中に出て、女性が湯船に浸かる時に膣に入るのかな?

やったと思います。

つまり、小学校の性教育では、性行為に関する説明が一切なかったのです。

一番大事なことだと思うんですけどね。 

小学生には刺激的すぎるみたいな発想やったんですかね...

 

アホちゃうか。

 

刺激が強い内容だからこそ、下手に受容する前に正しく教える必要があるんでしょ。

 

性行為に関する情報へのファーストコンタクトがインターネットにおいてだと、誤っていたり、偏っていたり、過激な情報を受容する危険性が非常に高い。

ネット上に正しい情報がないと言うことはないけれど、

情報の玉石混交激しいネット上で、真に正しい情報だけを得られるはずはない。

ましてや、ファーストコンタクトだよ?

そもそも何が正しいのかさえ分からないのに。

 

 中学生の時の性教育

あったかどうかを含めて一切覚えていません。

大したことの無い内容だったのか。

それとも本当に無かったのか。

 

高校生での性教育 

保険の授業が週に一度あり、その中の一部が性教育に当てられました。

他は、薬物、ストレス、救急処置などの授業でした。

人工呼吸や、AEDは人形に対しての実技のテストも有りました。

で、性教育の部分についてなのですが...

真剣に授業を受けている生徒は少なかった印象があります。

多くの生徒が、内職をしたり、寝ていたり。

それは、そもそも、授業が空欄補充のプリントを配布して、説明をしながらそれを読み上げ、内容に関する動画を見るという基本受動の授業だったからという理由もあると思うのですが、個人的には授業内容に理由があると思いました。

(個人的に、先生があたかも生徒全員が異性愛者であるかのような考え方に基づいた発言をしていたことに、ちょっと古い考え方やなぁ...と思ったりしたので、その教師に対して偏った見方をしていると言われればそれまでなのですが。)

いや、別に問題となる授業内容だったとかではないですよ?

ただ、なんというか普通なんですよ。

聞いても、「いや、そりゃそうやろうな」みたいな知ってる知識がほとんど。

確かに知らなかったこともありましたよ?

精液の成分とか。

しかし、それを知ったからといって実用的に何になるのか。

つまり実用的な授業では無かったわけです。

コンドームの付け方とかもビデオで観ましたけど、ビデオで見るだけで分かるわけないでしょ。

授業中に実際に各個人のモノに付けさせろ、とかそういう事を言いたいわけではないですけど、なんか粘土の棒につけさせるとかやり方はあると思うんですよね。

あと、一番の疑問が、コンドームを付ける実技試験がなかった事です。

人工呼吸やAEDの実技試験はあるのにですよ?

人工呼吸もAEDもコンドームも、人の命に関わるという点において重要性は充分に等しいと思います。

個人的に実技の試験はあった方が良いと思います。

 

振り返ってみて

分かったことは、少なくとも身近では性教育が遅すぎたという事です。

高校生での授業の際に、その内容のほとんどが知っているものだったという事は、その内容の授業はもっと早い段階で行うべきだということです。

 

それではいつ行えば良いのでしょうか?

私は、少なくとも第二次性徴までに一度行うべきだと思います。

人間が性を強く認識するのは、やはり自分の体の変化を感じる時でしょう。

しかし、第二次性徴が始まる時期は人によってまちまちです。

決められたカリキュラムの元進む学校教育においては第二次性徴までの性教育は難しいかもしれません。

しかし、というかそもそも、性教育は、学校だけでやらなければならない事なのでしょうか?

家庭内でも行うべきではないでしょうか?

 

家庭内での性教育

これを妨げているものはなんであるかを考えた時、思い浮かんだのは社会全体の、性の話題に対するタブー視です。

性の話をする事は、いやらしい、良くないことだという意識が蔓延しています。

人間という存在の根幹にあるものなのに、です。

それ故に、子供は家庭内でその話をする事を好まず、ネットで情報を手に入れようとするのでしょう。(自分自身そうでしたし)

その方が簡単ですからね。

しかし、それは先にも述べた通り、危険な要素を多々含んでいます。

自分は親という立場になったことがないので分かりませんが、きっと子供から性的な質問をされた親は戸惑うのでしょう。

しかし、そこで誤魔化さないで下さい。

子供はコウノトリが運んでくるなどというファンタジーを語るのはやめて下さい。

(勿論、子供が過度に幼い場合話は別ですが、遅くとも小学校に入ったら)

誤魔化した時、子供は、性についての話題を、聞いてはいけない話題と認識してしまいます。

これは最も避けなければならない事です。

子供と向き合って下さい。

なぜ疑問に思ったのか尋ねて下さい。

そして分かるように答えてあげてください。

 

 

性をタブー視しない社会。

これこそが健全な性発達を導くでしょう。